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Zwift - Group Ride: The HERD Thirsty Thursday (C) on Tropic Rush in Makuri Islands

The Gorby 
+ Rattlesnake-1
+ 20:40

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先だって都民の森や彩湖、さらに白石峠にまで足を延ばした折、そのあまりに情けない有様に、これはいかんと胸に手を当てた。そこで先週より「やる日はきちんとやる」と心を定めたわけである。幸いその週はどうにか意志を貫いた。今週もまた、SST の分まではきちんと果たしたから、残るはただ高強度の苦行のみという算段である。

ところが人間、嫌だと思い出すと妙な幻聴にまで悩まされるもので、
「ゴルビーから逃げてはなりません……ゴルビーから逃げてはなりません。ベン・トップを登ってください……」
などと例の声がどこからともなく響いてくる。

ベン・トップの方は、私が別段ベントップ教の信徒であるわけでもないので放っておくとして、そのうち神社でお祓いでも受ければ、これまた静まるだろうと高を括っている。しかしゴルビーとなると、逃げればどこまでも足が鈍るばかりで、元の力に戻れそうにない。仕方なしに腰を上げる。

ふと、ラトルスネークとどちらが身に入るのだろうか、と考えが横ぎる。こういう時に限って、どちらにしようかと逡巡しているうちに乗る時間ばかりが減ってゆく。そこで、いっそ両方やってしまえという乱暴な結論に落ちついた。

久しぶりにゴルビーを踏みはじめると、三本目の中ほどで早くも「DNF」の三文字が心をよぎる。四本目には飲んだ水が変なところへ入り、むせて苦しむ始末である。
「これでラトルスネークまでたどり着けるのだろうか」
と疑念が胸を刺す。そもそも久しぶり過ぎて、身に応える度があまりに強い。

その折、どこかでゼクス・マーキス氏の声がして、
「死ぬな……このままでは……ッ！」
などと大袈裟な台詞を吐いていたが、もちろん聞こえぬふりをして、どうにかこうにか完遂した。

急ぎ台所へ向かい、餡子を指でつまんでそのまま口へ放り込み、続けざまにラトルスネークへ突入する。そこから後の記憶といえば、陸にいながら溺れ続けたような苦しさばかりで、取り立てて語るほどの余裕もない。

こうしてまた、同じような辛労を重ねねばならぬのかと思うと、つい気が滅入る。楽しんでレースに勝てる才覚や、恵まれた機材や、若さなどが備わっていれば話は違ったかもしれぬが、生憎どれ一つ持ち合わせていない。ゆえに、こうしてひたすら脚を回すよりほか手がないのである。


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